「お客様の怒鳴り声が頭から離れなくて、もう限界かもしれない…」
「一回り以上年下のSVに、みんなの前で冷たく詰められた。恥ずかしくて、情けなくて…」
札幌のコールセンターで働く50代・60代の皆さん、今日も本当にお疲れ様でした。
インカムを外した瞬間、どっと全身に押し寄せてくるあの疲労感。
言葉にならないため息。
その重さ、痛いほどよくわかります。
休憩室の掲示板やネットのニュースで、「ハラスメント対応特別相談窓口」とか、「総合労働相談コーナー(札幌北区の合同庁舎内)」といった文字を、一度は目にしたことがあるかもしれません。
でも、正直なところ、こう思いませんでしたか。
「これって、私たち派遣スタッフが駆け込んで……本当に助けてもらえるの?」
その疑問、もっともだと思います。
今回は、同じく札幌のコールセンター現場で働く直広が、公的な相談窓口の「リアルな実情」と、自分の心を守るための「現実的な立ち回り方」を、一緒に考えてみたいと思います。
■ 相談窓口は、話をちゃんと聞いてくれる。でも…
札幌労働局や市が設けている公的な機関は、確かに存在します。専門の相談員さんが親身になって話を聞いてくれますし、法的なアドバイスをもらえることもあります。事態が深刻な場合は、会社側に行政から指導が入る仕組みも、ちゃんと整っています。
ただ、私たち派遣スタッフが一番恐れているのは、「その後の空気」ですよね。
「相談したことが派遣会社や派遣先に伝わったら、面倒なスタッフだと思われて、次の更新で切られるんじゃないか…」
その見えない恐怖があるからこそ、多くの派遣スタッフがギリギリまで黙って我慢して、ある日突然、静かに消えるように辞めていく。そういう現実が、残念ながら今も続いています。
■ 外に頼る前に。現場でできる「自分を守る3つの習慣」
では、公的窓口に頼りにくいなら、泣き寝入りするしかないのか。
そんなことは、絶対にありません。
外部の窓口に飛び込む前に、毎日のブースの中でできる「小さな防衛線」があります。
① 感情を横に置いて、「事実だけ」をメモする
SVからきつい言葉を受けたり、理不尽な扱いをされたら、その日のうちに書き残してください。
- いつ(日付・時間)
- 誰に
- 何を言われたか・されたか
手帳でも、スマホのメモ機能でも構いません。感情的な言葉は一切いりません。ただ、起きた事実だけを淡々と。
この「記録」が、いざというときに、あなたを守る最強の盾になります。相談窓口に行くにしても、派遣会社の担当者に話すにしても、「証拠」があるかどうかで、話の重さがまるで変わってくるのです。
② 「業務の引き継ぎ」として、SVに淡々とパスする
お客様からの度を越した暴言や、終わりの見えない長電話。それはもう、あなた一人が抱え込む問題ではありません。「私の対応が悪かったせいだ」と、どうか自分を責めないでください。
こういうときは、感情を抑えてSVにエスカレーション(電話の交代)を申し出るのが正解です。
年下のSVに声をかけにくいときは、こんなひと言が使えます。
「お客様が、責任者の方との通話を強く希望されています」
自分の感情は一切出さず、「業務の引き継ぎ」として自然にパスする。この言い方なら余計な摩擦を生まず、あなたの気持ちも消耗しません。
■ 本当に壊れる前に「逃げる」のは、立派な決断です
毎朝、大通や札幌駅へ向かう地下鉄に乗るのが憂鬱で、胃がじんわり痛むようなら。
迷わず、その職場から離れる準備を始めてください。
コールセンターの求人は、今の札幌に星の数ほどあります。そして、派遣という働き方の最大の強みは、「職場を変えるハードルが、正社員より圧倒的に低いこと」です。
一つの席にしがみついて、これまでの人生をかけて積み上げてきた、あなたの心と体を壊す必要は、どこにもありません。「逃げる」のではなく、「次の場所へ移る」のです。それは弱さではなく、自分を守るための、れっきとした決断です。
■ まとめ
公的な労働相談窓口は、いざというときの「最後の命綱」として、頭の片隅に入れておくことは大切です。
でも、それ以上に大切なことがあります。
「自分を責めないこと」と「いつでも逃げられる道を、そっと用意しておくこと」。
この二つを、どうか忘れないでいてほしいのです。
年齢を重ねてからの派遣勤務は、理不尽なことも、先の見えない不安も、尽きることがないですよね。でも、あなたは一人じゃありません。
今日もどこかの札幌のビルで、同じようにインカムをつけて、声を荒げるお客様と向き合いながら、静かに踏ん張っている仲間がいます。
今日は本当によく頑張りました。
まず、温かいお茶を一杯。張り詰めた肩の力を、そっと抜いてくださいね。
明日も、マイペースでいきましょう。
この記事が、少しでもあなたの心が楽になるきっかけになれたら、それだけで十分です。



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